文理融合的な研究を行う「領域コース」で運動とメンタルヘルスの関係を心理学的に学ぶ

社会文化領域(先進理工学部 生命医科学科所属) 学部4年
嵐 涼輔Arashi Ryosuke
膳場研究室
2015年度インタビュー

Q 嵐さんは文系寄りの研究をされているとか。

所属は先進理工学部の生命医科学科なのですが、現在は膳場百合子先生の下で心理学を学んでいます。
理工3学部では、文系的な学問に興味のある学生のために、文理融合的な研究を行うための「領域コース」――社会文化領域コース、国際文化領域コース、知財・産業社会政策領域コースが用意されています。具体的には、各外国語とその国の文化の研究、科学技術と社会・歴史・政策、情報に関する学問、社会学などを学べます。
領域コースを希望する学生は、一般の学生が研究室に所属して研究を行う時期に、社会文化領域に所属する先生の下で研究を行ない、卒業研究に取り組みます。
もちろん、理工学部なので、これまでに学んできた理系的な学問が基礎です。その上で文系的な学問を学ぶのです。僕の場合、生命医科学科で学んだことをもとに、心理学を学んでいます。

運動習慣のない人が運動を始めるには

Q 具体的には、どのような研究を?

運動が健康に良いというのは誰もが知っていることですが、運動習慣がない人は、なかなか運動できません。そういう人がどうすれば運動をするようになるのかを、心理学的に探ろうとしています。
まずは、メンタルヘルス的な観点から、具体的に運動がどのような効果をもたらすのかについて、文献を読んだり、先生に指導を仰いだりしています。

Q そんな研究をやろうと思ったきっかけは?

僕自身が、運動がメンタルに良い影響を及ぼすという体験をしたからです。
高校までサッカーをやっていたのですが、大学に入った当初は、授業が忙しかったこともあって、何も運動しませんでした。毎週5日ある授業のうち、2つは実験だったり、レポートを提出しなければならなかったりで、テストも覚えることがあまりにも多く、大変だったのです。
その結果、徐々に精神的に良くない状態に陥っていき、メンタルの低下と比例し、成績もどんどん低下していきました。
そんな風に一年間が過ぎてしまったので、「これじゃダメだ」と思い立って、大学にあるジム(戸山キャンパス)に通い始め、マラソンも始めました。すると、成績が上がることはあまりありませんでしたが、精神的にはずいぶん楽になったのです。
そんな頃に、膳場先生の「社会心理学」の授業を受けて、とても興味を持ち、運動とメンタルの関係を心理学的に追究してみたくなったのです。

ジム:戸山キャンパス学生会館地下2階にあるトレーニングセンターは、施設のみならず、フィットネス相談室、更衣室・シャワールーム等を完備しており、年間3,000円で利用できる。 http://www.waseda.jp/student/gakusei/trainingcenter.html

Q 運動の習慣を身につけるコツはありますか?

 ぼくの場合、ジムに通い始めてだいたい1ヶ月で、肉体的に変化が出てきました。筋肉が付き、引き締まってきたのです。最初はそれが嬉しくて続けていました。
でも、誰もがそうなると思うのですが、徐々に飽き始めたのです。それからジムに行かない日が増えてきました。すると、体は正直なもので、どんどんたるんで来るのが分かるのです。そして「このままではまずい」と感じて、再びジムに行きました。この繰り返しで習慣化されていったという感じですね。
マラソンの方も続いていて、今年の3月下旬にハーフマラソンに出場し、1時間48分44秒でした。今のところ、フルマラソンよりも、もう少しハーフで記録を伸ばしていきたいと思っています。

早稲田はいい意味で泥臭く、皆、親しみやすい

Q 将来はどういう方向に進む予定ですか?

地方公務員を目指していて、現在、試験のために勉強中です。試験は、県庁が6月下旬、市役所が9月末に控えています。
試験自体はとにかく勉強するしかないのですが、今、膳場先生の下で取り組んでいる研究は、自治体も「スポーツ振興」や「健康促進」等の分野で求めているはずなので、有利にはたらくだろうと思っています。ですから、面接等でアピールできるでしょう。そういう意味でも深く取り組んで行きたいですね。

Q 受験生に向けてアドバイス等はありますか?

正直に言って、僕は成績も良くないし、理系的な学問の追求を諦めたタイプなので、あまり偉そうなことは言えません。受験で学科を選択する時も、ただただ面白そうというだけで選びましたし。そういうところも、あまり成績が良くなかった原因なのかもしれません。
ですから、ちゃんと学問に取り組みたいという人は、オープンキャンパス等で学校見学に行ったり、先輩等に話を聞いたりして、学科を選んだほうが良いと思います。
授業は決して楽ではありません。その学問に興味がある人でも、覚えることがたくさんあって大変だと言っていました。そういう意味でも、学科選びは慎重に、と言いたいですね。

Q 最後に、早稲田の魅力を教えて下さい。

早稲田は皆いい意味で泥臭くて、楽しいところです。
頭のいい人がたくさんいますが、少なくとも僕の周りでは、高飛車な人はおらず、親しみやすい人ばかりです。学科全体の学生数が少なく、高校のクラスのようで、皆仲良く、試験の時には一致団結していました。 ちょっとでも興味があれば、実際に見に来て欲しいですね。