2018.07.20

社会環境工学科・小峯秀雄教授が平成29年度「地盤工学会論文賞」を受賞

早稲田大学理工学術院創造理工学部社会環境工学科・小峯秀雄教授が地盤工学会より平成29年度「地盤工学会論文賞」を授与されました。
おめでとうございます!
本賞は、平成30年3月16日の理事会において決定し、6月6日に開催された第60回通常総会で授与されました。
対象となった論文のタイトルは「道路維持管理に伴い発生する放射性物質含有土への土壌洗浄工法の適用性評価」。
世界的にも研究が少ない放射性物質の処理について、比較的容易に実施できる評価方法を示したことが評価されました。
本賞は小峯教授と以下の方との共同受賞となります(敬称略)。
福島県土木部 高畑修、熊田正次郎、安藤淳也
応用地質(株) 宮口新治
西松建設(株) 石山宏二
産業技術総合研究所 保高徹生
平成29年度地盤工学会賞受賞者一覧は下記になります。
https://www.jiban.or.jp/?page_id=7093
なお、本論文の授賞理由について、以下のように述べられています。
本論文は、土壌洗浄工法の応用による湿式分級の放射性物質含有土への適用性について検討したものである。粒度試験等によるスクリーニング試験と実機プラントを用いた実証試験による成果から、放射性セシウムが0.075mm未満のシルト・粘土分に濃縮され、「再利用可能な資材」と「その製造過程で発生する廃棄物」に処理できることを示すことにより、湿式分級試験の有効性を評価した。世界的にみても知見の少ない放射性物質含有土の処理・減容化の分野において、比較的容易に実施可能な湿式分級が実用レベルで適用できることを述べており、学術的かつ実務的にも価値が高い。また、被災地等における環境保全並びに復興の視点においても社会的貢献度が高く、今後の地盤工学に関する学術の進展に顕著な貢献をもたらすと考えられる。以上により、論文賞(和文部門)としてふさわしいと認められた。
論文の概要は下記をご覧ください。
https://www.jiban.or.jp/images/hyosyo/H29/h29_jgsaward08pdf
小峯研究室は下記になります。
http://www.f.waseda.jp/hkomine/
小峯教授を取り上げたWEBマガジン「創造人」は下記をご覧ください。
http://www.cse.sci.waseda.ac.jp/contents/wp-content/themes/cse/img/pdf/no19.pdf