共創ワークショップ

創造理工学部では、2年次に「共創ワークショップ演習」と称した全学科横断の課題解決型演習の講義を設置しています。ここでは、1年次に設置されている「創造理工リテラシー」で培ったコミュニケーションやプレゼンテーション力、文章表現力といったスキルを、さらに実戦的なディスカッションを通じて発展させることを目的としています。講義では、創造理工に関連の深い企業から第一線で活躍する講師を迎え、商品開発やまちづくり、企画などの実践的な課題に対し、学生が学科横断のチームで取り組み共創します。これらの講義を通じて、創造理工の学生として必要不可欠と考えられる、社会に密接に関連した課題に取り組み研究活動を展開するための以下の基礎力を涵養します。
(1)実社会における諸問題を理解し解決への道筋を考える力
(2)諸問題の解決に異分野の専門家と協働して取り組む力
(3)論理的で説得力ある情報を発信する力

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【過去の紹介動画】
2019年度
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2021年度の取り組み

「和の魅力を再発見し、発信の場をデザインする」

和の魅力ってなんなんだろう、という問いから始め、自分たちが考えるそれを価値として世界に発信するにはどうすればよいか、様々なアイデアを出し合い、提案しました。実際に多くの魅力的な「場をデザイン」してきた講師プレゼンと助言がチームのイマジネーションを大きく膨らませてくれました。
(ご協力:稲門建築会、大成建設株式会社、株式会社久米設計、株式会社三菱地所設計、鹿島建設株式会社)

「社会課題を解決するロボットを企画しよう」

ロボットの活用事例や技術的背景を学びながら、日々の生活や労働をより有意義に、より豊かにするロボットやそれを活用したサービスを提案しました。ブレインストーミング、ペルソナ、カスタマージャーニーマップ(CJM)、コンセプトシートといったデザイン思考のツールを使うことで、道筋だったアウトプットの多いワークショップとなりました。
(ご協力:ヤマハ発動機株式会社)

「超小型人工衛星を利用したSDGsの実現」

人工衛星を使用する応用が広がっています。画像更新頻度が高いなど超小型衛星の多くの特長を学び、SDGsにつなげていくための応用をチームで議論し、提案しました。多くの事例紹介と若いベンチャー企業ならではの熱いプレゼンテーションに触発され、とても活発なワークショップとなりました。
(ご協力:アクセルスペース株式会社)

※2021年度の授業は部分的にweb会議システムで実施しました。

2020年度の取り組み

「イノベーションプラットフォームを考える」

イノベーションの定義が「技術革新」から「新しい価値の創造」へと変わり、新しい発想やひらめきが求められています。創造性を掻き立てられる環境や、大学という学びの場ならではのひらめきはどのようにうまれるのでしょうか。学生ラウンジを舞台に新しい発想を生み出すきっかけとなる場所づくり、モノ、コトや現象、行動をチームで創造し、発表しました。
(ご協力:稲門建築会、株式会社大林組、株式会社松田平田設計、株式会社佐藤総合計画、戸田建設株式会社)

「低炭素社会実現に貢献するエネルギー企業の取組み~CCS:二酸化炭素回収・貯留」

CCSは二酸化炭素の回収および貯留技術として、現在、盛んに研究されています。当講義では、国内外のCCSの取り組みや石油・天然ガス開発技術事業を学び、更なるCCSの実用化と普及方法を、異なる学科のチームで議論し、提案しました。
(ご協力:石油資源開発株式会社(JAPEX))

~「充実した生活、労働」へのロボティクス事業のアプローチ~

ロボットの活用事例や技術的背景を学びながら、日々の生活や労働をより有意義に、より豊かにするロボットやそれを活用したサービスを、ブレインストーミングや、カスタマージャーニーマップ(CJM)、コンセプトシートを使いながら、チームで提案しました。
(ご協力:ヤマハ発動機株式会社)

※2020年度の授業は全てweb会議システムで実施しました。

2019年度の取り組み

「おもてなしの空間」をデザインする

東京オリンピックのプレゼンテーションで「お・も・て・な・し」という言葉が有名になりました。世の中にはまだ「おもてなし」が十分にできていない空間がたくさんあります。そこで、早稲田大学近辺の高田馬場界隈の中で利用者の立場に立って「おもてなせていない空間・場所・コト」を探し、各学科の知恵を出し合い、チームで解決案を提案しました。
(ご協力:稲門建築会、株式会社山下設計、株式会社竹中工務店、清水建設株式会社、株式会社石本建設事務所)

「高速鉄道計画を立案する」

「地図に残る仕事」とはある建設会社の名コピーですが、鉄道をつくる仕事とは「地図に残る仕事」であると同時に「歴史に残る仕事」でもあります。本講義では、鉄道建設技術、鉄道建設計画の全体像を俯瞰しながら、新興国に対し高速鉄道を敷設する計画を立案しました。
(ご協力:(独)鉄道・運輸機構)

「低炭素社会実現に貢献するエネルギー企業の取組み~CCS:二酸化炭素回収・貯留」

SDGsのように持続可能社会を目指す世界的潮流において、次世代の新エネルギー活用への橋渡し技術として期待されているCCS(二酸化炭素回収・貯留)。国内外のCCSの取組みとそれらと関係性の深い石油・天然ガス開発技術事業を学びつつ、CCSの実用化・普及をどのように促進させていけるのかをグループで話し合い、提案しました。
(ご協力:石油資源開発株式会社(JAPEX))

2018年度の取り組み

「出会いの場をデザインする」

複数の専門領域を横断し高い創造性を発揮する能力が社会から求められる時代に際して、様々な学科の学生の相互交流による視野の拡大を促す「出会いの場」とはどうあるべきかということを、西早稲田キャンパスの中庭を舞台に思考しました。
(ご協力:建築稲門会(鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社梓設計、株式会社NTTファシリティーズ))

「セラミック部品を用いて社会問題を解決する商品を企画する」

社会的課題を一つ取り上げ、問題設定および課題解決策の妥当性を考えながら、それらの課題を解決することができるセラミック製品を用いた商品を企画しました。
(ご協力:京セラ株式会社)

「高速鉄道計画を立案する」

どのような高速鉄道を提案するか,どのような提案ならば相手国に受け容れて貰えるかを考えながら、新興国に対し高速鉄道を敷設する計画を立案しました。
(ご協力:(独)鉄道・運輸機構)

2017年度の取り組み

「新たなパブリックスペース(公共空間)を考える」

新しいライフスタイルやアクティビティが生まれている今、我々はどのような場所をパブリックととらえ、またそれはどのように創造できるかということを、西早稲田キャンパスを舞台に思考しました。
(ご協力:稲門建築会(株式会社大林組、戸田建設株式会社、株式会社日本設計、株式会社日建設計、ITA建築設計事務所))

「スマート社会の実現に向けたセンサデバイスのアプリケーションを考える」

企業のエンジニアとして商品開発に取り組むつもりで、センサデバイスを利用した新たな製品を考えました。
(ご協力:ローム株式会社)

「開発チームからの報告にプロジェクトマネジャーとして対応せよ」

基本設計フェーズに求められるプロジェクトマネジメントとして、プロジェクトが進行するなかで同時多発的に発生する様々なリスクに対して全体最適を見据えた対処方法を検討しました。
(ご協力:株式会社日本総合研究所)

2016年度の取り組み

「創造する場を考える」

仮想的なカンパニーの立ち上げから、世に出したいプロダクトの立案、そしてそれらを創造する場の構想(フレームの設定から具体化まで)をディスカッションしました。
(ご協力:稲門建築会(株式会社三菱地所設計、株式会社久米設計、株式会社竹中工務店清水建設株式会社)

「スマート社会の実現に向けたセンサデバイスのアプリケーションを考える」

企業のエンジニアになったつもりで、センサデバイスを通して真に豊かな社会を創造するためのアイデアを考えました。
(ご協力:ローム株式会社)

「社会で通じるビジネス的発想を鍛える」

アイデア脳になるためのレッスン(頭の体操的なワーク)と、ブレインストーミングやプレゼンテーションの方法論に関する講義を受けた上で、20年後の未来を各自考え、グループでそれを集約させました。
(ご協力:国際航業株式会社、株式会社日本経済広告社)