2017.06.09
早稲田大学創造理工学部建築学科の古谷誠章教授が第33回福島県建築文化賞で準賞を受賞しました!
1982年、福島県や県の建設業協会が創設した同賞は、東日本大震災による2年間の中断を挟み、33回目の開催。
今回は52作品の応募があり、3次に渡る審査を経て、正賞・準賞・優秀賞等が選出されました。
古谷誠章教授(NASCA ナスカ一級建築士事務所)が設計した準賞受賞作品は「喜多方市役所」。
審査員による講評は下記のとおりです。
喜多方の蔵をモチーフにしたPCパネルで構成される外壁は、細部に亘りディテールの検討がなされ、施工者の技術により、表情豊かで、ランドマークとなる形態を創り出している。内部はエントランスホールの吹き抜けにより、明るさと空間に広がりをもたらし、心地よい空間となっている。
喜多方三津谷地区の登り窯で復活生産された釉薬煉瓦を随所にあしらい、議場の壁には地場産の桐を使用した有孔吸音板に会津切り型の「兜柄」を引用し、木格子の天井には飯豊杉を使用するなど、地場産材や地元の伝統的な工芸デザインを駆使して地域の固有性を積極的に打ち出している点は高く評価できる。
なお、喜多方市役所は日本建築学会作品選奨も受賞しています。
授賞式の模様は下記のとおり。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41065a/kenchikubunkasyounogaiyou.html
喜多方市の発表は下記のとおりで、古谷教授が設計した喜多方市役所の画像もあります。
https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/kikaku/9254.html
古谷教授が経営するNASCA ナスカ一級建築士事務所は下記です。
http://www.studio-nasca.com/