2022.09.26

建築学科・早部安弘教授が第23回日本免震構造協会賞において「日本テレビ番町スタジオ」で作品賞を受賞

早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科早部安弘教授が、第23回日本免震構造協会賞において「日本テレビ番町スタジオ」で作品賞を受賞されました。おめでとうございます!

 

「免震構造」は地震動からくる破壊的な力を、免震部材により柔らかく受けとめ軽減させることで、幅広い耐震設計を可能にさせる画期的な技術で、今日では優れた耐震安全性及び機能維持性が広く認められています。
一般社団法人日本免震構造協会は世界有数の地震国である日本において免震構造の適正な普及を図るとともに、より確実な耐震技術の発展と安全で良質な建築物の整備に貢献し、もって国民生活の向上に寄与するために設立されました。

 

毎年、免震建築物や免震に関連した事例を募集し、優れた実績に対して「日本免震構造協会」を贈呈・表彰しています。
早部安弘教授の担当した「日本テレビ番町スタジオ」は3層分の吹き抜けとなる3つの大規模スタジオを縦に積層する計画で、スタジオも周辺諸室も最大限のスペース確保が求められた。
また、大地震等の非常時にも放送を継続させるため、高い耐震性能も併せて求められた。この課題に対し、最下部スタジオ吹き抜け空間の柔性を活かしたソフトファーストストーリー集中制振構造を採用し、極稀地震時でも主架構を短期許容応力度以下に納める高い耐震性能とスペース確保を両立した。技術の創意工夫、新規性が評価され、作品賞も輝きました。

 

「一般社団法人日本免震構造協会」についてはこちらから。
https://www.jssi.or.jp/bussiness/hyoushou.html
受賞作品「The Okura Tokyo」についてはこちらをご覧ください。
http://jssi.or.jp/wp/wp-content/uploads/researchgrant_awardsystem/kyokai_hyosho/23hyosho/aw-23kai.pdf